引越のお知らせ
サーバー容量がいっぱいになったため移転しました。
ここには私のブログの更新情報のみ掲載いたしますので参考にしてください。

新たなブログのタイトルは

「心象スケッチ(新) 第2集」

URLはほとんど変わらず
http://tuiterune-sketch2.seesaa.net/tuiterune-sketch2と2が加わっただけ。
そして外観もほとんど変わりません。
これまで同様のご愛顧よろしくお願い致します。

2010年06月24日

チリアヤメ

いきなりですが、この花見たことありますか?
この花なんだ?

この花はチリアヤメっていいます。どこで撮影したかというと、花菖蒲を撮影した明治神宮御苑内の片隅です。

この日は東京が梅雨入りする前日で、晴れのような曇のような空。そんな空の太陽を見上げたら太陽が暈をさしていたので、いつもは足を踏み入れない開けたところへいかなくてはと足を踏み入れて空を見上げて撮影したんです。
暈がわかるかな?撮影をして、上手く写ってるかなとカメラを下に向け、液晶をのぞき込んだその先にこの小さな花が咲いていたんですよ。写真にはうっすらと太陽を囲むように輪っか(暈)があるのですが、この花を気づかせるためなので写るのは遠慮したのかもしれません。


このようにして、いつもは足を踏み入れないところに、10センチ有るか無いかの高さで、プロペラの様な花が咲いているのを見つけた、というわけなんです。
チリアヤメ


撮影したときはなんという花かわからず、通る人に聞かれても「名前はわかりません」と答えるのみ。帰って調べてみると「チリアヤメ」という花であることが判明。

チリアヤメ:アヤメ科チリアヤメ属
 別名;ハーベルティア,アロフィア
原産地はチリ・アルゼンチン
日本へは大正時代に渡来
1日花で、朝開いてその日のうちにしぼんでしまいます。でも次々に開花するたくましい花。
球根植物ですが、種もよく出来て繁殖力旺盛。発芽から順調に成長すると3年で開花。

おそらく、明治神宮御苑内のチリアヤメは植えられたものではなく、鳥の糞に混じってやってきていつの間にか増えているものだと思います。
なぜなら、こんな道端にポツンポツンと植えないでしょう!
ポツンとチリアヤメ


横から見ると、シベが突き出ています。蜜を吸う虫たちにアピールしているのでしょうね。
チリアヤメのシベ


二輪並んで仲良く咲いてます。マウスオンでどうぞ。


偶然見つけた、いやいや、神宮の杜に導かれて出会った小さな花をお届けしました。

あ!これも青といえば青だ!
これまた日本代表に良い兆候に違いない!
結果はいかに!

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2010年06月10日

面白い花木 その後

6/1の記事「面白い花木」の続編。
前回の撮影は5/3で、今回は6/5と1ヶ月後の状態です。

ハナイカダ(花筏)
夏に同じ場所に黒っぽい実をつけます、と書きましたが今の状態は↓
花が咲いていたところに緑色の実がなり始めました!
ハナイカダの実


やはり、前回の記事で雌雄異株で、この木はどっち?と書いたのですが、実がなるということは雌株だということですね。
正面・右・左とマウスオン・クリックでどうぞ。

この後、この実が黒くなっていくんです。それは7月中旬以降のこと。お楽しみに。


ツリバナ(吊花)
吊花のみのことは書きませんでしたね。花の部分に秋に赤い果皮が熟して5つに裂けると、中から朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れるんです。
今の状態が↓
ツリバナの実


横からと下からどうぞ。実にしっかりと5本の筋が入っているのわかりますよね。その線で裂けるんです。秋のお楽しみです。



ヒョウタンボク(瓢箪木)
前回では以前に撮影した実をお見せしましたが、あらためて!
ヒョウタンボクの実


二つの実がくっついているのがわかりますよね。でも、この二つの実は同時に色づくのか?疑問じゃありませんか?
多くのものは成長の具合が変わらずに同じように進みます。
マウスオンでどうぞ。


でも、場所によっては片方だけが日陰になったりすると、成長の度合いが変わります。実が大きくなる時期がちがっても、色づく時期もちょっと違っても隣あった実はくっついてるんですよね。マウスオンでどうぞ。


最終的にはどちらも赤く色づいて真っ赤なヒョウタンになります。
瓢箪木の実


花も面白いですが、実の成り方もそれぞれで面白いですよ。
いろいろな木を眺めてみて下さいね。

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2010年06月09日

ネジキ

今回は皇居東御苑からネジキの花をお届けします。

ネジキ(捩木)(ツツジ科) 本州南部から四国九州に分布してます。和名の由来は樹皮がねじれているのでネジキ(分かる写真がなくてゴメンナサイ)。

葉は黄緑色で薄いがやや堅く、卵形か長卵形、先端が少し突きだしていて、縁はなめらか。
ネジキの葉


等間隔で下向きに釣鐘状の白い花をたくさんつけます。花はドウダンツツジや馬酔木(アセビ)に似ています。マウスオンでどうぞ。


これじゃわかりにくいですよね。こちらをマウスオンでどうぞ。


綺麗だからと食べないで下さいね。この木には近縁のアセビと同様に毒がありますよ。

初夏の風に揺れ、静かな音色を運ぶ釣鐘の音に耳を澄ましてみてください。
ネジキの花


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posted by ブドリ at 23:05 | 東京 ☔ | Comment(4) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする

2010年06月08日

ヤマボウシ

花の写真は一気に6月に移り、すっかりおなじみヤマボウシの登場です。

ヤマボウシ(山法師)ミズキ科 中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、「山法師」になぞらえたものです。秋にはイチゴのように赤く実が熟します。

山法師花びらなんて書いちゃいましたけど、実は白いものは花びらではなくて総苞といって、簡単に言うと葉っぱのようなものなんです。本当の花は、また後ほど。


お馴染み皇居東御苑には大きなヤマボウシの木があるんですよ。
下の写真は正確には2本が一つに見えているんですけどね。
マウスオン→クリックでどうそ。


上の写真でもわかると思いますけど、層状にヤマボウシの花がたくさん咲いているんですよ。この眺めはなかなか見られないので圧巻です。
中国名を「四照花」といい、この木のように枝いっぱいに花が咲いたときの、四方を照らす様子を表現しています。
マウスオンでどうぞ。


でも、花に誘われるのは私たち人間だけではありません。のんびり見てると時には危険がつきもの!花の蜜を求めて蜂もやってきます。
この蜂はキアシナガバチだと思います。
近づいて撮影してたら花の間から顔を出してきてびっくりしましたよ!
虫が苦手な方もいるでしょうから小さめに載せておきます。
ヤマボウシにキアシナガバチ

蜂を見かけたら、これからの季節はご用心。まずは刺激しないように静かに遠ざかること。追っかけられたら一目散に駆け抜けて下さい。
山や散策に行く時は白い帽子や明るめの服装を心掛けて下さい。

それではヤマボウシの花にいきましょう。
ヤマボウシ先程もいいましたが、白いひらひらは花びらではなくて総苞と呼ばれるものです。じゃ、花はどれでしょう。
正解は真ん中の球形をしたところの小さな突起の部分一つ一つが花になります。この多数の花が集まって、一つの花の形を作るものを頭状花序と呼びます。


花序の部分にズームイン!
花びらは4枚で、雄しべも4本、花柱は1本。花びらは脱落しやすいので、咲き始めをとらえないといけません。残念ながら今回はありません。ご自分の足で探して見てください。
写真は残った雄しべ、そして花柱だけ残ったものです。マウスオンでどうぞ。


夏の夜空を彩る天の川のようなヤマボウシの花を最後にお届けします。
ヤマボウシの天の川


「列をなし 経を唱えて ヤマボウシ」


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2010年06月07日

ホオノキの生態

ちょっと時期を過ぎちゃいましたけど、毎年紹介している新宿御苑のホオノキをお届けします。

ホオノキと言われて、大抵の人は聞いたことはないかと思います。朴葉味噌や朴葉焼きなどでおなじみの大きな葉っぱの木です。

ホオノキ(朴の木・厚朴)モクレン科
ホオノキって子供の頭ぐらいありそうな花を咲かせるのに、あまり目立ませんよね。それは、大きな葉っぱが茂ってるというのもありますけど、他の花のように一斉に咲かずに長期間にわたって少しずつ咲いていくからというのもあります。下の写真のように、蕾のものと咲いているものがいろいろとあるんです。
ホオノキ


それはなぜかと言うと、ホオノキは自家受粉の危険を避け、他家受粉を行うからなんです。
一つの花の中に雄しべと雌しべが揃っているのですが、一つの花の中で受粉(近親交配)しないために、雄しべ期と雌しべ期があるので、少しずつ時期をずらして咲き、受粉の確率を高めているんです。
この話も毎年のようなんですけど、今年もやります。

ホオノキの花の1日目は雌性(しせい)期、つまり雌花としての花の役割をします。雄しべの方はかたく閉じていて、雄花としての機能は働きません
このときは大きく開かず、おちょぼ口の状態です。
先端の紫色の反り返っているものが雌しべです。
さっそく虫が花の香りに誘われて来ています。でも、蜜がないので虫たちのメリットは何もありません。無償の愛となります。
ホオノキの雌性(しせい)期


1日目の雌性(しせい)期が過ぎると、夕方から夜にかけて花が閉じます。実はこの夕方には両性具有状態。雌性期でもあり、雄性期でもあるんです。
そして2日目、晴れていれば花が開きます。
このときは、多数の雄しべが張り出し、花粉を旺盛に出しはじめます。雄性(ゆうせい)期の雌しべはぴったりと軸にくっついていて、雌花としての機能はしません。
ホオノキの雄性(ゆうせい)期


雄性期が終わるとまた花が閉じます。そして翌日以降、大きく開きます。そして、雄しべがボロボロっと落ちていき、花びらと軸だけが残ります。
左が雄性期なので、まだちょっと閉じ気味、右はすべて終わって全開状態です。
大抵の人が「ホオノキが咲いてる」と気がつくのはこの時期の花だと思います。このようになるまでに3〜4日。天気が悪かったりすると8日ぐらいかかるそうです。
ホオノキ


ホオノキの軸さらに過ぎると、花びらも落ち、軸だけが残り実が熟していきます。秋には真っ赤に熟し、中には種がぎっしりと詰まっています。
ですが、軸の多くは、秋に熟す前に足元にたくさん落ちてしまいます。花の数の10〜25%くらいしか果実にならないと言われています。



このように工夫を凝らしてもホオノキの自家受粉率は、5割から7割になるといわれています。蜜がないので、蜜を求めて飛び回る蜂などがよりつかず、花粉を食べるだけの虫が寄ってくるので、花粉を雄しべから別の花の雌しべへと運ぶ確率が低く、自家受粉してしまう可能性が高いようです。
 他家(他花)受粉に比較すると、自家受粉によって実を結ぶ種子の数はとても少なくて、幼樹の生存率も低いとされ、成木にならずに、途中で枯死してしまう可能性が高いと言われています。

受粉の確率が低いといっても、人間の歴史に比べれば遥かに長い年月を生き残ってきているのですから、人間の心配するところではないんですよね。
このホオノキは落葉や根などから分泌される他感物質によって、他の植物の発芽や、発芽した植物の生育を強く抑制するので、次々と実って、次々に成長し、ホオノキだらけになると、森林としての植物の多様性や、植物のまわりで活動する虫などの生物の多様性も失われかねないので、自滅せず生き残り、共存共栄していくための絶妙なバランスを取っているのでしょう。

こちらは6月に最盛期を迎えるタイサンボク(泰山木)の花です。
ホウノキと構造は同じなので、同じような咲き方をするのではないかと思うのですが、この写真だと、雌しべが反り返っているのに雄しべが脱落しているので、違うのかもしれません。新宿御苑で6/6に撮影
タイサンボク


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posted by ブドリ at 22:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする

2010年06月05日

ユリノキ

ゴールデンウイーク関連の写真は前回まで。
今回からは現在では見頃は過ぎてしまっているものもありますが、5月中に撮影した花をお届けします。

今回はほぼ毎年のように登場している新宿御苑のユリノキ属です。
新宿御苑にはユリノキとシナユリノキがあります。
ユリノキは何本もありますが、シナユリノキは千駄ヶ谷門の近くに1本だけしかありません。

ユリノキ(百合の木)モクレン科ユリノキ属
学名は「Liriodendron tulipifera」
和名のユリノキは学名のLirion(ユリ)とdendron(樹木)に由来し、tulipiferaは「チューリップによく似た形の花が咲く」ということを意味します。外国でチューリップツリーと呼ばれています。大正天皇が皇太子であった時に小石川の植物園を訪ね、そこにある日本最古の木を見て「ユリの木」と名前を付けられたという話です。花の形を見ているとやはりチューリップのイメージが強いんですけどね。マウスオンでどうぞ。


上の木は明治9年頃に日本で最初に植えられたユリノキの一本で、新宿御苑内で最も高い木となっているそうです。明治40年に採取された種子から街路樹用苗木がたくさん作られ全国に広がったそうです。

ユリノキの別名はハンテンボクと言います。それはなぜかと言うと、この別名を漢字で半纏木と書きます。もうわかりましたよね。葉っぱが半纏に似た形をしてるんです。
下の写真はユリノキの花が半纏を着ているところです!
ハンテンボク


ユリノキこんなふうにたくさん咲いていても、大人の身長よりも高いところに咲くので、知らない人は気づきませんよ!


花弁にオレンジ斑がはいるのが特徴で、日の光を浴びると鮮やかです。
日の光を浴びて輝くユリノキをマウスオン→クリックでどうぞ。
照れて葉っぱに隠れている花もありましたよ(^^;)
花言葉は「見事な美しさ・幸福・田園の幸福・早く私を幸福にして」っていうんですよ。


シナユリノキ(支那百合の木)モクレン科ユリノキ属
中国中部の標高1000〜1500mに分布する落葉高木で、北アメリカ原産のユリノキに比べて、花は小ぶりで緑色が強く、葉は大きめです。ユリノキの近縁種で、アジアと北アメリカに隔離分布していることから、大陸移動の生物的証拠であるとされています。


 世界的に個体数が減少し、IUCN(国際自然保護連合)の準絶滅危惧植物に指定されています。
ユリノキよりも最終樹高は低く、花も小さめで花弁にはオレンジ斑は入りません。


もちろんこちらの葉も半纏ですよ。マウスオンでどうぞ。


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2010年06月01日

面白い花木

まだ、ゴールデンウイークの続きです。
今回は、前回と同じ皇居東御苑からちょっと形の面白い木の花をお届けします。

ハナイカダハナイカダ(花筏)ミズキ科
葉の表面の中央付近に淡緑色の4弁の花をつけ、夏に同じ場所に黒っぽい実をつけます。葉を筏(いかだ)に見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に見立てたもの。雌雄異株。


皇居東御苑にあるハナイカダは雄株、雌株のどちらでしょうね。マウスオンでどうぞ。


ツリバナツリバナ(吊花) ニシキギ科
5月〜6月頃、葉腋から花柄を出して吊るしたように淡緑色の小さな5弁花を開きます。花の大きさは1〜1.5cmと小さな花です。


ちいさなツリバナをマウスオンでどうぞ。


瓢箪木全景ヒョウタンボク(瓢箪木) スイカズラ科 
4月から6月にかけて対になって白い花が咲きます。


咲き始めは白い花で徐々に黄色く変わっていく(スイカズラ科ではよく見られる)のですが、金色と銀色の花が咲いているように見えることから金銀木(キンギンボク)とも呼ばれます。
マウスオン→クリックでどうぞ。


それではヒョウタンボクの名前はどこからきたものでしょうか。
それは以前に撮影した下の写真を見て考えて下さい。
6月頃、赤い実が出来ます。隣あった実が2個くっついて瓢箪のように見えるんです。一つの実が瓢箪型になるのではないんです。この実は美味しそうに見えますが猛毒があって、木全体には激しい嘔吐、下痢、麻痺を引き起こす有毒成分を含んでいることから、別名ドクブツ、ヨメコロシ(嫁殺し)と呼ばれます。物騒な名前です。
瓢箪木の実


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2010年05月31日

ホウチャクソウ・アマドコロ・チゴユリ

まだゴールデンウィークに撮影した写真をお届けします(最近、週末に写真が撮れてないんです。季節がずれますけどゴメンナサイ)。

今回も、皇居東御苑で撮影した木陰でひっそりと咲くユリ科の花をお届けします。

ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科 草丈は30〜60cm。花期は5月から6月中旬。
筒状で細長い花の形を寺院の軒下にぶら下がっている装飾品である「宝鐸」に見立てたもの。別名「狐の提灯」


花言葉は「追憶」「よきライバル」「嫉妬」など。
どういうイメージなんでしょうね。
静かにうつむくホウチャクソウをマウスオンで御覧下さい。


「林道を 狐の提灯 先照らし」


アマドコロ(甘野老) ユリ科 草丈は50〜80cm。花期は4月から5月上旬。細い柄についた筒状の花がぶらさがります。地下茎が「野老(ところ。ヤマイモの一種)」に似ていて、野老は苦いのにこちらは甘いので「甘い野老」から「甘野老」になった。花の感じはホウチャクソウに似ていますが、咲き方が違います。似た花にナルコユリがあります。
マウスオンでどうぞ。

花言葉は「元気を出して」「心の痛みの分かる人」など
静かで優しいイメージが伝わる花言葉です。

チゴユリ(稚児百合)ユリ科 花は1cm程の大きさでかすかに緑がかった白い6弁花。花の並ぶ姿を稚児行列に見立てたことからの名前。早春の花がだいたい終わった4月中旬頃〜5月に咲きます。マウスオンでどうぞ。


林の木の下などに群生していて、ややうつむきかげんに咲いています。
花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」など。
林内では咲いても目立たず、控えめで可愛いこの花のイメージにぴったりですよ。
チゴユリ


「稚児百合の 咲いたと言えず 俯いて」


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花言葉は「 恥ずかしがりや」「純潔」など
posted by ブドリ at 22:00 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする

2010年05月28日

キンラン・ギンラン・皇居東御苑

皇居東御苑で撮影し続けている花はたくさんあります。
このブログでは2006年からゴールデンウィークに撮影してお届けしている花があります。
それが今回お届けする「キンラン(金蘭)」と「ギンラン(銀蘭)」です。5/5に撮影したものです。

キンラン(金蘭)
茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。花は全開せず、半開き状態のまま。草丈30〜50cm。名前の由来は林内で黄色い花が金色に輝いて見えるため。
キンラン


マウスオンでどうぞ。
1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されました。42都府県でもレッドデータブック登録されています。キンランの人工栽培は菌根菌との関係が難しいため、きわめて難しいことが知られています。自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようですので、綺麗だからといって採取して持ち帰らないようにしましょう。


ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、同じような特徴を持っていて、こちらは白い花が銀色に輝いて見えるためです。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。
ギンラン


楚々と咲くギンランをマウスオン→クリックでどうぞ。
ギンランは環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。こちらも根に共生している菌との関係が特殊であるため、育てるのはたいへん難しく、持ち帰っても育つ可能性はほとんどありませんので、持ち帰るのはやめましょう。


このキンランやギンランがあるのは皇居東御苑内の二の丸雑木林といわれるところです。この二の丸雑木林の造成の際には、樹木の移植とともに、開発されつつあった武蔵野の雑木林から土壌を移し活用しました。雑木林の中に混じって植物の根や種子、昆虫や土壌動物なども一緒に運ばれたため、羽のない昆虫(ナナフシ)が定着するなど、昆虫や下草、かん木も含めて武蔵野の雑木林らしい構造を持ったご自然が復元できました。
片隅にはこのようなプレートが掲げられています。
皇居東御苑


たしかもっと違う思いで作られたという話を聞いたことがあったので調べてみると、昭和天皇の元侍従の方が、陛下の思し召しについて、次の手記を残していました。

「消えていく武蔵野を救おう、武蔵野の面影をここに残そう、との昭和天皇のご意向が実り、あの雑木林は誕生したのです。…しかし、あまり知られてはいないのですが、この雑木林を作った背景には、もうひとつの大きな理由がありました。…昭和天皇は大正12年の関東大震災をご経験なさっております。…その時に被災の現場をご覧になって、その悲惨さを身をもって実感されていたのです。「武蔵野の森を残したい」とのお考えになられたのは、実はこの関東大震災のご記憶によるところが大きかった。東京の町から空き地や雑木林が年々失われていく様をお嘆きになり、もし、再び関東大震災のような災害が起こったら、このままでは市民が避難する場所さえなくなってしまう、とお考えになられた。ならば、ここに避難場所を確保しよう……それが、二の丸の雑木林をお作りになった昭和天皇のご意向だったのです。避難場所にするためには、ただ広場だけを用意するのではいけない。舗装したり、芝を植えただけの広場だと、夏なんか暑くていられない。だから森を作れ―そこまで考えておられた。しかもその森の中に、一般の市民が歩けるような小道を通せ、舗装はするな、という仰せでした。そうすれば、普段は市民の憩いの場となり、非常時には避難できる場所になる。昭和天皇は科学者として厳しい目で自然を観察なさる一方で、こうした非常時のことも常にお考えになり、さらにその上で非常に優しい眼差しを、この皇居の自然に注いでいらっしゃったのです」
(田中直・元昭和天皇侍従 平成7年談「皇居の森」)

ここを訪れる人達には、ほんの少しでもこの思いをかみしめて、植物や自然への慈しみの心、感謝の心を持って散策していただきたいと思います。

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2010年05月15日

東京スカイツリーと藤の花

前回予告したとおり、亀戸天神から見た東京スカイツリーをお届けします。
こんなふうに頭を出した東京スカイツリーです。
これでまだ358mですから、完成までにあと約300mですからかなり高いですね。
亀戸天神からの東京スカイツリー


それでは亀戸天神から見えた東京スカイツリーをお見せしましょう。
結構はっきりと見えるものですよね。マウスオンでどうぞ。


手前の藤にピントを合わせたり、東京スカイツリーにピントを合わせたり、楽しみ方いろいろです。マウスオンでどうぞ。


縦で見るのと横で見るのとで随分雰囲気が違うものですよ。
こちらも上と同じように手前の藤にピントを合わせたり、東京スカイツリーにピントを合わせたりしてお楽しみ〜。マウスオンでどうぞ。


藤棚の下から藤棚の下から見えるかと覗いてみたのですが、上手く見えなくて・・・
かがんでみようと思ったのですが、人が多くて邪魔になっちゃうのでそれもできずじまいです。でも、それだけ大きいってことですね。


太鼓橋と東京スカイツリー太鼓橋(男橋)の欄干と東京スカイツリー。
本当は見苦しくなりそうと思っていたのに、なかなか絵になるようになってきました。こうして風景は変わっていくのですね。


石灯籠と東京スカイツリー石灯籠と東京スカイツリー。
やはり絵になりますよね。
この写真で建設中のあたりに第一展望台が出来上がります。現在では徐々にその形が見えてきているようですよ。


「変わりゆく 景色を眺め 藤の花」


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2010年05月14日

フジの花:亀戸天神

好天に恵まれた5/2(日)。この時期に必ず足を運ぶ場所が一箇所あります。
亀戸天神それが亀戸天神。境内に広がるフジの花を見に行くのが楽しみに一つです。
それに今年はもうひとつ楽しみなことが!

それが下の写真↓
亀戸天神から東京スカイツリーが見られるんです。
太鼓橋(男橋)の上から境内に広がる藤棚と建設中のスカイツリーを撮影しました。
亀戸天神と東京スカイツリー

順調に行けば来年の始めにはツリーの外観は出来上がっているはずなので、建設中の姿と一緒にフジの花を見られるのは今年だけ。そう思うのは私だけではなくて多くの人が同じ考えで、例年以上に混雑してました。
でも、今回はフジの花を中心にお届けします。

約350年前の神社創建当時から植えられた伝えられ、亀戸天神の境内には早咲きから遅咲きのフジと15棚100株の藤が植えられていて長く楽しめます。
本殿とフジの花をマウスオンでどうぞ。


房先まで咲ききっていないものの風に揺れ、優雅さを感じさせてくれる藤の花です。マウスオンでどうぞ。


太鼓橋(男橋)、石燈籠と藤の花をマウスオンでどうぞ。


藤の花と太鼓橋(女橋)藤の花の向こうの太鼓橋(女橋)です。ここから撮ろうとする人がたくさんいて、譲り合いながらの撮影です。亀戸天神の参道などがそれほど広くないのでなかなか立ち止まってじっくりと撮影というわけにはいかないんです。


見事な藤棚。今年見たなかではボリュームも有って一番きれいな藤棚でした。
見事な藤棚


白藤白藤もちょうど見頃を迎えていました。白藤はこの木しかないので、記念撮影をする人が多くてなかなか花を撮れないんですよ。


次回は藤の花と建設中の東京スカイツリーをお届けします。
東京スカイツリーと亀戸天神


「」


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2010年05月05日

ハンカチノキ:新宿御苑

今回はまたまたちょっとかわった形の花をお届けします。といっても毎年お届けしているハンカチノキで、今年は新宿御苑に咲くハンカチノキです。

ハンカチノキ
春に花が咲き、球状の花(花序)をかこんで、葉の変化した2枚の総苞片がのび、ひらひらと風に揺れる姿がハンカチーフに似ていることが名前の由来です。
ハンカチノキ


ハトに見立ててハトノキの別名もあります。青空にヒラヒラした様子は幸せのハンカチか、白いハトか!
マウスオンでどうぞ。


苞は小さい頃は葉のように緑色をしていて、丸い花序を包むように大きくなっていきます。ちょっと見にくいですけどマウスオンでどうぞ。


真ん中の花序は最初は固まっていますが、花が伸びて花火が開いているかのようです。
ハンカチノキの花序


日に透けるハンカチノキハンカチノキの花序が日に透けている様子はなんとも言えずに綺麗ですよ。


このときはまだ八重桜も咲いていて、桜もハンカチノキも楽しめました。
八重桜とハンカチノキ


ハンカチノキは花が咲くまでに10〜15年くらいかかるそうで、たくさん花をつける木は珍しいようで、新宿御苑のハンカチノキも大人気です。
ハンカチノキは大人気


ちなみに日本で最初に移植されたハンカチノキは小石川植物園にあって、とても人気です。
小石川植物園のハンカチノキは2006年の記事「花歩記 小石川植物園」をどうぞ。

「ヒラヒラと ハンカチ舞って 夏を呼ぶ」


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2010年05月04日

サトイモ科の不思議な花

サトイモ科テンナンショウ属の花は非常に変わった形をしているのが特徴で仏炎苞と呼ばれる花穂をもつのが特徴です。今回はその中から、ムサシアブミ(武蔵鐙)とウラシマソウ(浦島草)をお届けします。
4/25(日)に自然教育園で撮影しました。おそらく今週いっぱいぐらいは見られるのではないでしょうか。

ムサシアブミ(武蔵鐙)
仏炎苞の形を馬具の武蔵鐙にたとえたものといわれています。ちなみに鐙というのは馬に乗る時に足を乗せる部分です。全体的に緑色で仏縁苞に細いすじが目立ちます。
ムサシアブミ


変な形をしたものが仏焔苞といい、この中に花穂があって、ふつうは見えません。
マウスオン→クリックでどうぞ。


ウラシマソウ(ウラシマソウ)
ウラシマソウの名前は、仏炎苞の先にあるひも状のものが釣り糸を垂れている浦島太郎に似ていることに由来しているのですが,その釣り糸が何のためにあるのかは不明なんです。
マウスオンでどうぞ。


ウラシマソウが竹やぶの中に咲いています。ひょっとしたらかぐや姫と浦島太郎が密会中?
皇居東御苑ではこんな姿が見られますよ。
ウラシマソウとタケノコ


言っておきますが、ウラシマソウはサトイモ科の植物ですが毒草で、球茎や新芽・実を食べると嘔吐や腹痛に襲われますので、絶対に食べないでください!

小石川植物園にいくと、この仲間のマムシグサも一緒に見ることができます。

「ウラシマソウ 昔話も 花盛り」


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posted by ブドリ at 23:39 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

ユリノキ(百合の木)

今回はユリノキをお届けします。おそらくこのブログをご覧になっている方は見た記憶があるかと思います。
今回撮影したのは新宿御苑にあるユリノキの大木です。でも、大木はチラッとですよ。

百合の木の大木ユリノキ(百合の木)Liriodendron tulipifera(モクレン科 ユリノキ属)チューリップノキ、ハンテンボクなどの別名があります。学名は ユリに似た花の樹木+チューリップの形の意味で、なんともややこしい。甘い香りがします。


チューリップに似た黄緑色の花が木の高いところに咲きます。
ユリノキの花


ユリノキの花は次から次へと咲くんですけど、つぼみの時や咲くとすぐに下の写真のように下に落ちてくるんですよ。マウスオンでどうぞ。
どうして落ちてしまうかというと、花の蜜が虫やハチ、そして烏の餌となているんですよ。落としてくるのは烏の仕業。蜜だけ吸えないので、花を食いちぎって蜜を飲んでるようです。


大概の花が地面に落ちるとバラバラっとばらけてしまうんです。しかし、きれいな形の花が撮りたいなぁと思っていた私の気持ちを察したのか、カラス君が嬉しいことをしてくれたんです!それがこれ↓
落ちてきた百合の木の花

おそらく食べようとしたけど、枝が細かったのでカラスの重さで折れて無傷で落ちたんでしょうね。これはカラスからの贈り物に間違いありませんよね!

正面と横からをマウスオンでどうぞ。
付け根近くにオレンジの斑紋のある淡い黄緑色の花を咲かせます。がく片は3枚。雌しべが円錐形に集合したものの周囲を、多数の雄しべが取り囲んでいて、モクレン科の特徴がよく現れています。


もう少しアップで正面、側面をマウスオンでご覧下さい。

正面の写真で、葉っぱが光っているのが分かりますか?ただ光っているのではなくて、花の蜜が流れ出しているんですよ。この花の中にこれだけ蜜がたくさん詰っているってことです。これじゃ味わいたくなりますよね。この蜜はもちろん蜂蜜の元になっています。

落ちてるユリノキの花の常態のいいやつを持って帰ろうと、ビニール袋に入れたりしてますけど、落ちた花は長持ちしないから家につく頃はバラバラに、さらには蜜でベタベタになっちゃいますよ〜。お気をつけて。
東京では花期は5月中旬頃から6月にかけてだったはずなのに、最近は4月末から5月中と、半月ほど早まってます。これも温暖化の影響でしょうか。

「チューリップ 木の上に咲き ユリとなり」


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2009年05月16日

ホオノキ(厚朴)

今回は「ホオノキ」。
毎年お届けしているので、今年もかぁなんて言わないで下さいね。
ホオノキといえば宮沢賢治というほど私の中では強く結びついているシンボルのような木なんですからね。

朴の木の大木今年も新宿御苑の高さ15mほどのホオノキの大木からです。
朴の木といえば葉が大きいので有名ですよね。葉っぱを使って朴葉焼きなんかも作るのでご存知ですよね。葉には殺菌作用があるからなんです。
材は堅いので下駄の歯(朴歯下駄)などの細工物に使われ、ヤニが少なく加工しやすい為、日本刀の鞘にも用いられます。樹皮は厚朴または和厚朴といい、生薬にする。


ホオノキの花花は葉に負けず劣らずの大きさで、若い枝の先の葉の中心に白い大きな花をつけ、甘い香りを漂わせます。

花言葉は「誠意ある友情」


開きかけの朴の花。おそらく雌花期です。
朴の花は開いて閉じてまた開いてとなります。これは自家受粉を防ぐためで、開花した日は、花の中心にあるメシベが外側に反り返るように開いて、受粉が可能な姿をし、まさに雌花期といえます。
雌花期の朴の花


2日目以降の花になると、雌しべは閉じて、三角形のとんがり帽子のような形に閉じます。同時に、雌しべの下にある雄しべが開いて、盛んに花粉を出すようになります。
朴の花


周りの雄しべが役割を終え、間もなく花の寿命が終わります。
雄花期の朴の花


この花の特長については昨年の記事「ホオノキ(朴の木)」に詳しく書いてありますのでご覧下さい。

「甘い香(か)に 誘われゆけば 朴の花」


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posted by ブドリ at 23:54 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする

2009年05月04日

ヤマボウシの成長

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?
みどりの日の4日は植物園などが無料開放され、楽しまれた方も多いことでしょう。
私はいつもの休みと変わらず、写真を撮りに出かけております。

今回は、いつもお世話になっている森のどんぐり屋さんのブログ「そよ風つうしん」の記事『どなたか教えてください』でヤマボウシの話題があがりました。そこでヤマボウシの苞がまだ小さくこれから大きくなるということで落ち着いたのですが、やっぱり自分の目でヤマボウシの花がどのように咲くのか確かめねば、と2日に皇居東御苑まで行ってヤマボウシの観察をしてきました。

ところでヤマボウシって知ってますか?
DSC29720.JPGヤマボウシ(山法師) ミズキ科 中央の丸い花穂(これが花の集まりです)を坊主頭に、4枚の白い花びらのように見える総包片を白い頭巾に見立て、「山法師」になぞらえたものです。秋にはイチゴのように赤く実が熟します。

今回この花の小さな様子を観察してきました。


みなさんはヤマボウシの花の部分はどのように成長すると思っていますか?回りの葉が茂ってから花の部分が成長してくるとお思いではありませんか?たしかに葉っぱだけの部分もあるようでしたけど、花の部分は実は違ったんです。

ヤマボウシの花はまず、こんな芽から始まります。先端部の丸っこいところがそうです。マウスオンで拡大されます。
葉っぱも何もありませんよね。
ヤマボウシの花芽


この丸い部分が裂けて出てきたのがこちら。緑色の小さな苞が開き始めた中にすでに蕾の状態の花の集合体があるんです。マウスオンで横からの写真です。先端の苞の部分の付け根にわずかな隙間が空いてきているのが分かりますか?


この先はちょうどいいところがなかったので少し飛びますけど、苞から先が大きくそして伸びてくると、この隙間の部分から葉が成長してくるんです。つまり、基本的に花の回りにある葉は花の部分よりも後に成長するというわけです。大発見!


そして小さな緑色の苞が徐々に開き始めます。私の指で大体の大きさがわかってもらえるかと思います。
ヤマボウシの子ども


その後、苞を含む花の部分がさらに伸びてきます。
山法師の成長


成長の過程では、少し色付いたり、苞の大きさがおかしかったりするものもあるんです。マウスオンでどうぞ。


そして伸びてくるとたくさんの葉に負けずに目立つようになって、苞を大きく成長させて花を咲かせる準備を行ないます。
山法師開花寸前


後は今月の中旬以降、苞が白く大きくなった頃、小さな花が咲くのを待つばかりです。撮影できたらまたお届けします。

「山法師 花を咲かせる 修行つみ」


これは私ブドリの夏休みよりも一足早いゴールデンウィークの自由研究であって、絶対に正しいとは思っていません。もしこれよりも詳しく知っていて間違っていると思われる部分に気付かれた方はどんどんコメントしてください。よりよいものにしたく思います。

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posted by ブドリ at 22:09 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする