引越のお知らせ
サーバー容量がいっぱいになったため移転しました。
ここには私のブログの更新情報のみ掲載いたしますので参考にしてください。

新たなブログのタイトルは

「心象スケッチ(新) 第2集」

URLはほとんど変わらず
http://tuiterune-sketch2.seesaa.net/tuiterune-sketch2と2が加わっただけ。
そして外観もほとんど変わりません。
これまで同様のご愛顧よろしくお願い致します。

2007年05月08日

マグノリアの木

マグノリアとはモクレン科モクレン属の学名Magnoliaceae Magnoliaのことです。
木蓮(Magnolia liliflora)、辛夷(Magnolia kobus)、タムシバ(Magnolia salicifolia)、タイサンボク(Magnolia grandiflora)、ホオノキ(Magnolia hypoleuca)などがあります。
香料業界でのマグノリアとはタイサンボクのことを意味します。
香りで楽しみたい方はL'INSTANT DE GUERLAIN(ランスタン ド ゲラン)という香水をどうぞお試し下さい。

ということで、マグノリアの木をお届けします。

まず、ホオノキ(朴の木)(Magnolia hypoleuca)
宮沢賢治の童話「マグノリアの木」に登場する木のことです。
朴葉焼きなどに使われる葉っぱとしてご存知かと思います。

マウスオン→クリックでどうぞ


裏から見ると葉っぱはこんな形に広がってます。
ホオノキ


朴の木

本来、仏教とはどうあるのかを説いている童話のひとつが『マグノリアの木』で、その中で
「さうです、マグノリアの木は寂静印です。」とマグノリアは、すべての人の本質、「寂静(じゃくじょう)」と明かされます。「寂静」とは静やかな安らぎの境地のことで、仏教用語では涅槃寂静といいます。涅槃寂静印の示すものはいっさいの差別(しゃべつ)と対立の底に、いっさいが本来平等である事実を自覚することのできる境地、それこそ悟りであるというものです。
この花の形を見るとお釈迦様が印を結んでいるように見えますよね。
また、「ひかりの素足」では、鬼に追い立てられて地獄を歩く幼い兄弟の前に現れた「貝殻のように白くひかる大きなすあし」の「立派な大きな人」の手が「かすかにほうの花のにおい」がすると書かれています。

ホオノキのテレイドスコープ

さてこの写真は何でしょう?
たまに万華鏡の親戚、テレイドスコープというもので覗いて遊んでるんですよ。
テレイドスコープは万華鏡の先端がビーズではなく素通しまたはレンズをつけて風景を見るもので、見るもの全てを万華鏡として楽しめるんです。これは鏡を4枚四角形に組んだもので覗いたものです。ちなみに自作です。

「花開き 何を拝むや 朴蓮華」


次にちょっとイレギュラーですけど
ウケザキオオヤマレンゲ(受咲大山蓮華)Magnolia×watsonii
オオヤマレンゲ(Magnolia sieboldii)とホオノキ(Magnolia hypoleuca)の雑種で,直径12〜15センチの白い花が上を向いて咲きます(ホオノキは上向き、オオヤマレンゲは下向きに咲きます)。
マウスを乗せてご覧下さい。


もう一つタイサンボクをと思ったのですがちょっと時期が早くてまだ咲いていませんでした。

タイサンボク(大盞木;泰山木;大山木)(Magnolia grandiflora)
タイサンボク


宮沢賢治の作品と辛夷の花について解説されているのがリンクしていただいているnenemu8921さんのブログ「イーハトーブ・ガーデン」にあります。
こちらから行くと「マグノリア」の記事が見られます。

ハクモクレンについては以前の記事「ハクモクレン」をご覧下さい。

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posted by ブドリ at 23:23 | 東京 ☀ | Comment(7) | TrackBack(4) | 花歩記 いろいろ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨年サンフランシスコの知人の家の入り口の花の名を聞いたときマグノゥリァと聞いたときこの「マグノリア」という言葉はなんと懐かしい響きを持つのだろうと。そうか賢治の詩で読んでいたからなんだと今にしてようやく気がつきました。
また今日の写真でホオノキ(朴の木)とウケザキオオヤマレンゲを見ることができて合点がいきました。
>お釈迦様が印を結んでいるように見えますよね
ウン見える見える、すごい発見したような気持ちです。賢治の感性を垣間見たような。タイザンボクといえばあの高い木のテッペンに咲く大きな飾りのような花ですよね。モクレン科とこれ皆仲間とは知りませんでした。
Posted by マルメロ at 2007年05月09日 01:12
今回の旅行は、青森→秋田→岩手と移動したため、3日目の移動中、バスガイドさんが宮沢賢治について話してくれて、記念館があることを教わりました。
ブドリさんが上越新幹線に乗って向かわれた先は、そこだったのかしら・・・。
なぁんて、ふと思い出し、なんだか全然関係ないコメントになってしまいました。
ごめんなさい(^^;
Posted by なぎママ at 2007年05月09日 02:16
ホオノキに、こんなに魅惑的なお花が咲くなんて!
童話に登場する理由が分かります(*^^*)。
テレイドスコープ、久し振りの登場ですね。
ミニトマトの時は、平べったくおはじきの様に見えたんですけど、こちらは可愛らしい感じに見えますね。
三角形に組んだら、どんな風に見えるんでしょうか?
香水が大好きなので、ランスタン ド ゲランの香り、嗅いでみたいと思います♪
Posted by MAI at 2007年05月09日 09:01
ホオノキの葉は、とても大きいですよね。
父が、秋にたくさん拾ってきては押し葉にしていました。
筆で俳句を書きつけるのです。
とてもいい感じでしたよ。
ブドリさんもぜひ試してみてください。
Posted by 森のどんぐり屋 at 2007年05月09日 21:02
マルメロさん
サンフランシスコでマグノリアと遭遇ですか。そこでも何か縁があったのですね。
私もホオノキの花をまじまじと見て、「マグノリアの木」の問答に合点がいきました。
やはり賢治の完成に触れた気分でした。

なぎママさん
岩手にも寄られたのですね。花巻に賢治記念館があるんです。普通はコースには入りませんから紹介だけでしょうね。
まだ行ったことないんですよね。一度は行かねばと思っています。

MAIさん
ホオノキの花はこれだと大きさがわかりませんが、子供の顔ぐらいはあるんですよ。
テレイドスコープはたまに撮影して静かに別のブログに載せてるんですよ。
ホオノキは立体的なのできれいに見えますね。三角のもあるんですけど今ひとつでした^^;

森のどんぐり屋さん
押し葉にして俳句を書き付けるのですか!風流ですね。
私は悪筆なので自信が^^;
でも、そそられますね。
Posted by ブドリ at 2007年05月09日 23:20
病棟や雨に錆びたる朴の花   幸雄

今入院中です、蝉の声を聴きに外にでたら
泰山木が咲いてました、俳句にしたら朴の花になっちやいました。ま、いいか仲間だもんな。
Posted by 岸幸雄 at 2011年08月02日 11:55
岸幸雄様

もしかしてとっつあんさんですか?
入院されたそうですね。
お大事になさってください。

俳句ありがとうございます。
朴の花も泰山木も似てますからいいですよ!
Posted by ブドリ at 2011年08月04日 09:39
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Excerpt: 武器とらず老いたる幸や朴の花 ブドリさんの紹介に刺激されて吟行した皇居東御苑で撮
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トチの葉の けだるくだれて 夕日浴び/神楽鈴 ふる巫女の手が 風に舞う
Excerpt: よろしくお願いします。
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