この二つの花の「静」は源義経の愛妾・静御前のことです。
咲く時期はヒトリシズカが3月下旬から4月下旬、フタリシズカが4月中旬から5月上旬ごろとちょっとずれます。
ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科
別名:ヨシノシズカ(吉野静)
花穂(かすい)が1本であることから一人静。
源義経を偲びつつ、頼朝の前で舞いを舞った愛妾・静御前の姿に見立ててつけられました。
撮影場所:目黒・自然教育園
「寂しさを 一人静に 重ね見る」
フタリシズカ(二人静) センリョウ科
花穂が2本であるから二人静。実際は3本であったり4本だったり
静御前の霊が、吉野山で若菜摘みに出た娘に乗り移り、神職に「自分の跡を、1日経をあげて回向して欲しい」と求めます。憑いているのが静御前とわかると舞を所望します。昔の舞装束を取りだし娘がが踊り始めると同じ装束の静御前が現われ、義経が都を追われたときの様子を娘に寄り添って舞う、という謡曲の「二人静」に見立ててつけられました。
撮影場所:皇居東御苑
〜雑草の 二人しづかは 悲しけれ
一つ咲くより 花咲かぬより〜(与謝野晶子)
一人でいるより、誰ともいないより、二人でいるほうが辛いということでしょうか。
「二人静 一人見るのも 淋しくて」
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【花歩記 いろいろの最新記事】
駐車場の脇の隅っこで、ヒトリシズカ、咲き始めました。
ひどい環境なのに、エライ!!
ひとりゆえ華麗装い春迎え
新宿御苑に行った時、奥様方の集団がお気に入りの花を間近で撮るために、大きく足を踏み入れてました。
策はなくても、草花がいっぱい生えていることなど気にもとめない様子を目のあたりにして、なぎと二人で固まってしまいました。
ここに花が咲くことで、その姿や名前の由来が楽しめることを教えてあげたくなっちゃいました。
静御前の思いは、何度聞いてもジーンときますねぇ。
そして、フタリシズカは二人でいても、自分の思いを心に秘め、厳かに花を付ける、そんな風に思いました。
ブドリさんの俳句を読んで、ヒトリシズカとフタリシズカのお花に込められた思いを感じています( p_q)。
花の雰囲気は一人静の方が華やかです。
駐車場の隅っこで咲くなんて健気な花ですね。
なぎママさん
皇居はよく見ると実にたくさんの花がすぐ近くに咲いているんですよ。貴重な場所です。
柵が無くてもちょっとだけ足下に目を向けて別の世界が広がってることに気付いて欲しいですね。
足下に目を向けるなぎ君はなぎママさんをよく見て気がついたんでしょうね。ステキな子育てです。
MAIさん
なるほど!一人静と二人静の違いをそう見たんですね。新解釈で面白いです。MAIさんの詩の世界がちらっと見えますね^^
俳句はちょっとしんみりとした感じが伝わっていただけましたか?