今回からは現在では見頃は過ぎてしまっているものもありますが、5月中に撮影した花をお届けします。
今回はほぼ毎年のように登場している新宿御苑のユリノキ属です。
新宿御苑にはユリノキとシナユリノキがあります。
ユリノキは何本もありますが、シナユリノキは千駄ヶ谷門の近くに1本だけしかありません。
ユリノキ(百合の木)モクレン科ユリノキ属
学名は「Liriodendron tulipifera」
和名のユリノキは学名のLirion(ユリ)とdendron(樹木)に由来し、tulipiferaは「チューリップによく似た形の花が咲く」ということを意味します。外国でチューリップツリーと呼ばれています。大正天皇が皇太子であった時に小石川の植物園を訪ね、そこにある日本最古の木を見て「ユリの木」と名前を付けられたという話です。花の形を見ているとやはりチューリップのイメージが強いんですけどね。マウスオンでどうぞ。
上の木は明治9年頃に日本で最初に植えられたユリノキの一本で、新宿御苑内で最も高い木となっているそうです。明治40年に採取された種子から街路樹用苗木がたくさん作られ全国に広がったそうです。
ユリノキの別名はハンテンボクと言います。それはなぜかと言うと、この別名を漢字で半纏木と書きます。もうわかりましたよね。葉っぱが半纏に似た形をしてるんです。
下の写真はユリノキの花が半纏を着ているところです!
こんなふうにたくさん咲いていても、大人の身長よりも高いところに咲くので、知らない人は気づきませんよ!
花弁にオレンジ斑がはいるのが特徴で、日の光を浴びると鮮やかです。
日の光を浴びて輝くユリノキをマウスオン→クリックでどうぞ。
照れて葉っぱに隠れている花もありましたよ(^^;)
花言葉は「見事な美しさ・幸福・田園の幸福・早く私を幸福にして」っていうんですよ。
シナユリノキ(支那百合の木)モクレン科ユリノキ属
中国中部の標高1000〜1500mに分布する落葉高木で、北アメリカ原産のユリノキに比べて、花は小ぶりで緑色が強く、葉は大きめです。ユリノキの近縁種で、アジアと北アメリカに隔離分布していることから、大陸移動の生物的証拠であるとされています。
世界的に個体数が減少し、IUCN(国際自然保護連合)の準絶滅危惧植物に指定されています。
ユリノキよりも最終樹高は低く、花も小さめで花弁にはオレンジ斑は入りません。
もちろんこちらの葉も半纏ですよ。マウスオンでどうぞ。
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新宿御苑には、いつ行っても見所がいっぱいで魅力的な場所ですね〜!!
ってブドリさんがいろいろ教えてくれるからこそそう思うのですよね(^^;
半纏を着ているユリノキ、可愛いです(^^)
新宿御苑は見てまわっても、芝生で遊んでも魅力いっぱいですよね。
今はバラも咲いていて、一番の見頃だと思います。