引越のお知らせ
サーバー容量がいっぱいになったため移転しました。
ここには私のブログの更新情報のみ掲載いたしますので参考にしてください。

新たなブログのタイトルは

「心象スケッチ(新) 第2集」

URLはほとんど変わらず
http://tuiterune-sketch2.seesaa.net/tuiterune-sketch2と2が加わっただけ。
そして外観もほとんど変わりません。
これまで同様のご愛顧よろしくお願い致します。

2010年05月28日

キンラン・ギンラン・皇居東御苑

皇居東御苑で撮影し続けている花はたくさんあります。
このブログでは2006年からゴールデンウィークに撮影してお届けしている花があります。
それが今回お届けする「キンラン(金蘭)」と「ギンラン(銀蘭)」です。5/5に撮影したものです。

キンラン(金蘭)
茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。花は全開せず、半開き状態のまま。草丈30〜50cm。名前の由来は林内で黄色い花が金色に輝いて見えるため。
キンラン


マウスオンでどうぞ。
1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されました。42都府県でもレッドデータブック登録されています。キンランの人工栽培は菌根菌との関係が難しいため、きわめて難しいことが知られています。自生地からキンランのみを掘って移植した場合には、ほとんどが数年以内に枯死するようですので、綺麗だからといって採取して持ち帰らないようにしましょう。


ギンラン(銀蘭)
キンランと同じようなところに生え、同じような特徴を持っていて、こちらは白い花が銀色に輝いて見えるためです。キンランよりも小ぶりで草丈10〜25cm。
ギンラン


楚々と咲くギンランをマウスオン→クリックでどうぞ。
ギンランは環境省のレッドデータブックには登録されていませんが、32府県のレッドデータブックに登録されています。こちらも根に共生している菌との関係が特殊であるため、育てるのはたいへん難しく、持ち帰っても育つ可能性はほとんどありませんので、持ち帰るのはやめましょう。


このキンランやギンランがあるのは皇居東御苑内の二の丸雑木林といわれるところです。この二の丸雑木林の造成の際には、樹木の移植とともに、開発されつつあった武蔵野の雑木林から土壌を移し活用しました。雑木林の中に混じって植物の根や種子、昆虫や土壌動物なども一緒に運ばれたため、羽のない昆虫(ナナフシ)が定着するなど、昆虫や下草、かん木も含めて武蔵野の雑木林らしい構造を持ったご自然が復元できました。
片隅にはこのようなプレートが掲げられています。
皇居東御苑


たしかもっと違う思いで作られたという話を聞いたことがあったので調べてみると、昭和天皇の元侍従の方が、陛下の思し召しについて、次の手記を残していました。

「消えていく武蔵野を救おう、武蔵野の面影をここに残そう、との昭和天皇のご意向が実り、あの雑木林は誕生したのです。…しかし、あまり知られてはいないのですが、この雑木林を作った背景には、もうひとつの大きな理由がありました。…昭和天皇は大正12年の関東大震災をご経験なさっております。…その時に被災の現場をご覧になって、その悲惨さを身をもって実感されていたのです。「武蔵野の森を残したい」とのお考えになられたのは、実はこの関東大震災のご記憶によるところが大きかった。東京の町から空き地や雑木林が年々失われていく様をお嘆きになり、もし、再び関東大震災のような災害が起こったら、このままでは市民が避難する場所さえなくなってしまう、とお考えになられた。ならば、ここに避難場所を確保しよう……それが、二の丸の雑木林をお作りになった昭和天皇のご意向だったのです。避難場所にするためには、ただ広場だけを用意するのではいけない。舗装したり、芝を植えただけの広場だと、夏なんか暑くていられない。だから森を作れ―そこまで考えておられた。しかもその森の中に、一般の市民が歩けるような小道を通せ、舗装はするな、という仰せでした。そうすれば、普段は市民の憩いの場となり、非常時には避難できる場所になる。昭和天皇は科学者として厳しい目で自然を観察なさる一方で、こうした非常時のことも常にお考えになり、さらにその上で非常に優しい眼差しを、この皇居の自然に注いでいらっしゃったのです」
(田中直・元昭和天皇侍従 平成7年談「皇居の森」)

ここを訪れる人達には、ほんの少しでもこの思いをかみしめて、植物や自然への慈しみの心、感謝の心を持って散策していただきたいと思います。

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posted by ブドリ at 23:10 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 花歩記 初夏の花 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「キンラン」、「ギンラン」は、珍しく貴重なものなのですネ。
これは、蘭なのですネ。
当然、元々日本に棲息する種なのですネ。
ならば、春蘭のように良い香りもするのでしょうか。

皇居に武蔵野が残っている。それも昭和天皇のご意向で、単なる自然保護だけではなく、深い思惑があって造られたとは…。
大事に育てていかなければならないですネ。
Posted by 銭無のとっつあん at 2010年05月29日 20:46
錢無のとっつあんさん

「キンラン」「ギンラン」はラン科の植物で、栽培が難しいんです。
でも最近は、山の開発や、雑木林から土壌を持ってくる公園もあってひっそりと咲いていたりもするんですよ。

皇居の雑木林は昭和天皇のご意向もあって柵などもなく、近くで見られるようになっているんです。柵がないからどこに入っても良いと勘違いする人が多いんですよね。
注意すると「柵がないんだから」とよく言われます。悲しいです。
Posted by ブドリ at 2010年05月31日 08:03
今年もここにこの花たちが咲いているのですね〜(^^)
毎年見ることができる幸せ。。。おすそ分けありがとうございます(^^)

さらにこの地には、そんな思いが込められていたとは・・・。
確かに最近、都会に出る機会が増え、ここで震災にあったら・・・、と思わずにはいられないです。
Posted by なぎママ at 2010年05月31日 12:36
なぎママさん

毎年見られるってありがたい事ですよね。
しっかりと咲かせてくれる管理人さん達に感謝です。

ここは深い思いが込められた大切な場所なんですよ。
多くの人に理解して、みんなで大切にしたい場所です。
Posted by ブドリ at 2010年05月31日 21:39
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