フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし | |
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「フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし」
レオ・レオニ 作 谷川 俊太郎 訳
好学社
牧場に沿った石垣の中に、おしゃべりのねずみの家がありました。
お百姓さんが引っ越してしまったために、納屋は傾き、サイロはからっぽに。
おまけに冬が近づいています。
仲間の野ねずみが、冬に備えて食料を貯えている夏の午後、フレデリックだけは何もせず、ぼんやり過ごしていました。
みんなは「なんで働かないのか」と聞くと、フレデリックは
「色を集めてるんだ。」
「おひさまの光を集めてるんだ。」
「言葉を集めてるんだ。」
と答えます。
さぁ、いったい何のためにこれらのものを集めているのでしょう。
やがて冬が来て、食料も尽きてしまいました。
ここで、フレデリックの集めていたものの出番です。
さぁ、どんなふうに役に立つのでしょうか。
フレデリックってちょっとかわった、というよりも、かなりかわってます。
でも、これがいいんです。
お金やモノなど目に見える物や量で評価しがちな現代。それも確かに大事な側面です。
でも、大事なものはやはり目に見えない心なのではないでしょうか。
不景気の現代を見てください。
まさにフレデリックの中の冬と同じです。
このフレデリックのように何もしないでいいとはいいませんが、心の余裕を持つことはできますよね。
お子さんもそう。
ちょっとかわった考え方をする、変わったことをする、もしくは、「あの子は変なことをいうんだよ」なんてことがあったら、この本を読んで一緒に考えて下さい。
それは個性の一つと受け入れてあげることを。
受け入れる心の余裕を持つことを。
今日も最後までお読み頂きありがとうございます。
本日の出会いに感謝!
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フレデリックはなにを集めていたのかしら・・・、気になる気になる(^^)
目に見えない心って、子育てをしている親にとっては、最も大切にしたいと思っていることではないでしょうか。。。
子供の個性もまた、大事な大事な財産でね〜♪
「おひさまの光を集めてるんだ。」
「言葉を集めてるんだ。」
何のために集めているのか、理解できないですが、きっと、意外なことに役に立てるのでしょう。
心も個性も大事なものですね。
個性を生かせないのが日本人の最大の欠点だと思います。
農耕民族の習性かも…。
話でまわりを和ませるフレデリックは、旅行記でまわりを楽しませるなぎママさんみたいかな。
読み返していて、そう思いました。あのコメントも絵本の一部かも。
子供の個性を尊重するって大事なことだけど、なかなか難しいんだろうなって、悠真やまわりの子供達を見てると思いますね。でも、ほんとに子供の財産として見守ってあげなくちゃですよね。
錢無のとっつあんさん
集めていたものは生かす力もそうなのですが、フレデリックは先の先を見ていたんだ、と気付かされました。目先のことを考えるのも個性、その先を考えるのも個性、いろいろな個性がかみ合うことが大事だとも教えてくれているのかもしれません。