以前紹介した「わたしはあなたをあいしています」も言葉を変化させた絵本でしたが、今回の絵本はすべてが回文という絵本です。
「サカサかぞくのだんながなんだ」
宮西達也 作・絵 ほるぷ出版
登場するのは原始時代の大家族。
「さああさ」
いきなり回文の登場と思いきや、書いてある文字すべてが上から読んでも下から読んでも同じ回文!
「パパ」は「けさのさけ」を飲むと、「ママ」はそれに怒って、「だんながなんだ」と家を「るすにする」。
さらに回文はつづいてママの家出から、最後にはすてきなハッピーエンド!
さぁ、どんなふうに展開していくんでしょうね。
回文だけの絵本なら他にもありますけど、回文でストーリーを繋ぐとは!
読み聞かせするには不向きかもしれませんが、親子で声に出して上から読んで、下から読んでみてください。
上からはすんなり読めても下からはすんなり読めなかったりするんですよ。
「下から読んでも同じだね」なんて言いながら楽しんでください。
「だんながなんだ」なんて言われないように、お父さんも一緒にですよ!
サカサかぞくの だんながなんだ (ほるぷ創作絵本) | |
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【絵本の森 宮西達也の最新記事】
なぎも「上から読んでも下から読んでもだね〜。」なぁんて喜ぶことがあるので、この内容、間違いなく喜びそうです(^^)
宮西達也さんの絵本は、奥が深いですね〜!!
そうそう、ブドリさん、「あいしてくれてありがとう」も、素晴しい1冊ですね。
読み聞かせながら、最後、号泣してしまいました(;。;)
もう、涙が止まらず、最後の方は読むのが辛かったですよ。
あらためて、本当にステキな絵本をありがとうございました(^^)
その地に、芭蕉の弟子、宝井其角(1661〜1707)の作と伝えられる、「けさたんと のめやあやめの とんたさけ」回文俳句がのこっています。
この句にある「あやめ」とは、紅屋の酒の銘柄で、当時、江戸にまで知られた銘酒でした。
すでになぎ君は「上から読んでも下から読んでもだね〜。」なんて、楽しんでたんですね。
それなら喜んでもらえると思います!
あの絵本はそこまでなぎママさんの心に響いたのですか。なぎ君に喜んでもらえるのもうれしいですけど、なぎママさんの心にも届いてとても嬉しいです。
親子で味わってくださいね(^^)
銭無のとっつあんさん
宝井其角の作とされる回文俳句が残っているのですか!そんな昔から回文は楽しまれていたのかと思うと何と日本語の奥深いことかとあらためて思いますね。